学校から渡されてもやらなくていい問題集・学校教材を受験勉強にいかす使用法(英語編)
2024年11月19日急に寒くなりましたね。
指定校推薦が決まった生徒がちらほら出てくる時期になりました。
また、受験生は過去問や実践問題に取り組む追い込みの時期を迎えているのではないでしょうか。
名古屋市営地下鉄東山線、本山駅から徒歩2分に位置する、名古屋講師会本山校のサイトにようこそ!名古屋講師会は個別指導をメインに授業を提供している学習塾です。
今回は、前回の学校から渡されてもやらなくていい問題集・学校教材を受験勉強にいかす使用法(数学編)の続編で、英語編です。
これから受験生になる高1、高2生に是非、参考にしてほしい記事です。
また、「真面目に学校から出された課題をこなしているのに、一向に我が子の成績があがらない」という保護者の方にも参考にしてほしいと思います(*^-^*)
目次
情報は適切に活用しましょう!
前回も、いいましたが、やらなくていい問題集や参考書を紹介しますが、
やってはいけないと言っているわけではありません。
学校の宿題で出され、どうしても提出しなくてはいけないときもあります。
そういう時は、時間がなければ、解答をうつすなり、それなりにやった形跡を残し、うまく対応しましょう。
特に指定校推薦を狙っている受験生は提出物のチェックがある学校の場合、きちんと提出する必要があります。
情報は適切に活用しましょう。
やらなくていい単語帳とおすすめの単語帳
「システム英単語」「ターゲット1900」は昔からあるベーシックな受験対応の単語帳で、学校から渡され、小テストがある場合は真面目に取り組むと受験勉強に直結します。
一方、コーパス、データベースでは一般入試に対応するには、若干きつい。
載っている単語が少なすぎます。
一方、昔から人気のある速読英単語の上級編ですが、高1、高2と勉強してこなかった高3生が学校から渡されたからといきなり始めるのはまず無理です。
高1、高2のときにもっとベーシックなものを渡されていて、それをこなしてきた前提で渡されていることがよくあります。
勉強をさぼっていた自覚のある高3生は絶対に最初に取り組まないように。
シス単やターゲット1900を最初から取り組むのが無難です。
同様に、Z-kaiの単語帳も難しすぎます。
速読英単語の必修編は、1冊目の単語帳として、全部覚えるつもりで取り組むのはいいでしょう。ただし、この1冊だけでは一般入試に対応できません。
そう考えると、やはり、無難にシス単かターゲット1900のどちらかを選んで、1冊こなすのがいでしょう。
文法の辞書・参考書をメインに勉強をすすめると非効率!
エバーグリーンやデュアルスコープといった、分厚い、文法の辞書・参考書をメインに文法学習を始めるのはひじょーに、非効率です!!
そもそも、文法の辞書・参考書を全部よんで覚える必要はありません。
こういうものは、辞書的に使うもので、メインのテキストとして使うものではありません。
また、これらの分厚い文法の辞書・参考書の傍用ワークでは大学受験を突破することはできません。
エバーグリーンもデュアルスコープもすごく分厚いのに、傍用ワークはすごく薄く、基本が理解できているか確認するためのものです。
受験には不十分です。
でも、この傍用ワークは定期テストの範囲に指定されることがあります。
その場合は、ワークは繰り返し取り組み、理解しておきましょう。
分からないところは学校の先生や個別指導の先生に、文法の理論を説明してもらい、理解するようにしておきましょう。
間違っても、分厚い辞書・参考書的なテキストを読んで、全部を理解して、ワークに取り組もうとしないように。たまに、分厚い参考書の該当範囲を全部読んでくるようにいう学校の先生はいますが、自分で読んで理解できる子は本当に少ない。
時間の無駄です。この手の参考書を読んで一人で勉強できる子であれば、この記事を読んで効率的な勉強を模索する必要もない子です。
時間は有限です。
効果的に使いましょう。
文法用問題集
ネクステージ vintage scramble ブライトステージは内容は問題ありません。
ただし、受験勉強を始めた高校生が最初に使う問題集には適しません。
高2、高3になるとだいたいこのタイプの問題集はどこの学校でも配られます。
高1のときにしっかりと文法の基礎を理解したという前提で配布されます。
名古屋講師会本山校の個別指導では、塾専用教材のリード1・Aで基礎を理解してからこれらに取り組んでもらいます。
ちなみに、本当に基礎からしっかり土台を築きたいときは、新中学問題集3年生の標準編から取り組んでもらうこともあります。
旧帝大に現役合格した子でも、高2の夏に入会して、新中学問題集から始めたこともあります。もちろん、時間はかけませんが、しっかりと理解の抜け落としを見つけ、埋めるためです!
新中学問題集や高校リード問題集は塾専用教材で、個別指導に通っている高校生でなければ手に入らないと思います。
その場合、市販のテキストであれば、大岩のいちばんはじめ英文法【超基礎文法編】や関正生の英文法ポラリスなどを完璧にしてから、ネクステなどに取り組むと効果的です。
難関大を受験する場合、ネクステージの次に取り組むもの
ネクステの追加版として、パワーステージに取り組む受験生がいます。が、このレベルを全て必要とする受験生はほとんどいません。
名古屋講師会の個別指導では、ネクステの次に仕上げとして、ファイナル問題集の標準編を使っています。
量が多すぎず、ネクステやscrambleと内容が重複しすぎず、難関大受験の仕上げのために使いやすいテキストです。
構文集はみんなに必要?
構文150などを配布する学校があります。
構文集でする勉強って、例文を覚えることがメインです。
これは英作文の対策になることがあります。
ただし、英作が入試に必要ない人には時間の無駄です。
志望校の過去問をチェックして、無駄な勉強に時間を使わないようにしましょう。
自習に適した長文問題集
ハイパートレーニングシリーズ、大学入試 レベル別英語長文問題ソリューションシリーズ、関正生のThe Rules英語長文問題集など、解説の多いタイプの問題集が自習に適しています。
名古屋講師会の授業では、ハイパートレーニングシリーズ、パラグラフリーディングのストラテジーシリーズ、英語長文レベル別問題集、集中マスターなどを使用していますが、これらは全て、オリジナルの解説プリントや、重要構文の小テスト問題、白文の練習プリントなどを個別指導用に用意して、生徒が一人で復習できるように準備してあるため使用しています。
既に絶版になっているものなども使用しますが、生徒が自習できる準備が全てされているものを使っています。
学校から渡されて、自習にあまり適さない長文問題集としては、毎年出る頻出英語長文のシリーズや、やっておきたい英語長文のシリーズです。
先生が授業で解説用のプリントを配布して勉強をすすめるならいいですが、解説が少なすぎます。
これを、自習用としては、最悪です。
この手の問題集を学校が配布する理由は、先生が授業で解説したいからと推測できます。
解説が充実しているものを渡すと、自分で進めてしまって、授業を聞かない生徒がいるからです。
一人で進められるのって、すごく効率がよくていいことなんですが。。。
授業を成立させるために、こういうものを渡されることもあるようです。
まとめ
一通り、単語、参考書、文法、長文のテキストについて効果的でないもの、しなくてもよいものを、おすすめのテキストと一緒に紹介しました!
少しでも、みなさんのお役に立てば幸いです!
名古屋講師会にお気軽にご相談ください!
名古屋講師会は、愛知県名古屋市の本山で個別指導塾を運営しています。
難関国公立2次対策、医学部受験対策、難関私大対策の指導をしています。
合格実績から、偏差値が高い生徒のみ入会可能と思われがちですが、
勉強が苦手な生徒の成績を飛躍的に上げたいという思いから設立された塾であり、
偏差値50以下の受験生の指導にも力をいれています。
対面授業はもちろん、オンライン授業も行っております。
お気軽に見学予約や受講システムのご説明をご希望ください。
この記事の監修
名古屋講師会 教務部長浅木真理
大学受験指導歴19年、名古屋講師会創業時より医学部受験、難関大学受験のカリキュラム作成を担当。
数多くの生徒を難関大、医学部に合格させてきた講師会で、学習支援をしてきた受験生とその保護者は1000人超。