学校から渡されてもやらなくていい問題集・学校教材を受験勉強にいかす使用法(数学編)
2024年10月29日1年が折り返し地点になってきました。
あと半年したらまた新学年。
学年が変わり、教材をどさっとまとめて渡されると思います。
渡される学校教材の中で、しなくていいもの、非効率なものを今回は紹介します。
受験勉強と両立するために、どのように使用するかも併せて解説します。
ちなみに、今回はやらなくていい問題集や参考書を紹介しますが、
やってはいけないと言っているわけではありません。
学校の宿題で出され、どうしても提出しなくてはいけないときもあります。
そういう時は、時間がなければ、解答をうつすなり、それなりにやった形跡を残し、うまく対応しましょう。
目次
学校教材よりもいい市販のものがあればそれを知っておくべき!
学校教材よりも、もっといいものが何か知っておいたほうが効率よく勉強をすすめられます。
また、勉強のストレスを減らすことができます。
ちょっとで、しんどくないようにサポートするのが私たち塾・予備校の責務ですから、この記事で少しでも受験生とその保護者のサポートをできたらなと思います。
最もしなくていい学校の問題集・・・答えがないもの
まず、最初にいいますが、しなくていいものは答えを渡されていない教材です。
理由は簡単、正しい答えがわからなければ勉強した意味がゼロだから。
一生懸命解いた問題、どこで躓いたか自分で振り返ることで勉強になります。
それなのに、答えを渡されていなくて、時間がたってから答え合わせでは、非効率すぎます。
こういうものはしなくて構いません。
学校で配られる副教材の問題点
解説が少ない、無駄に難しすぎる、問題量が多すぎる、この3つです。
解説を付けないのは、学校の先生が教材会社に要望を出すからです。
教材の解答、解説が充実していると、授業を聞かない生徒が増えます。
和訳・英訳を自力でせずに、解説を安易にすぐ読む生徒もいます。
だから、解説が少ない教材を先生は選ぶんです。
でも、これでは受験生は自学自習ができません。
いちいち先生に聞かなくてはいけないので、勉強が非常に非効率になります。
学校指定教材が定期テストの範囲に指定されている時の折り合いのつけ方
名古屋講師会本山校の個別指導では、定期テストの範囲が、勉強がしにくい学校教材で指定されている場合、次のような方法で折り合いをつけています。
学校教材の内容と実際に定期テストで出題される範囲を考慮して、
(学校により、指定教材の基礎問題のみ、あるいは応用問題のみ、全単元からなど、出題される範囲が異なる。先輩たちの過去の傾向から判断します。)、
講師会が推奨する自習しやすい、実力がつきやすい教材を選びます。
講師会の推奨する教材で普段の個別指導は授業をすすめ、定期テスト直前、ピンポイントで出そうな問題のみ、学校指定の問題集にとりくみます。
こうすることで、普段、効率よく勉強をすることができます。
そして、絶対に出そうな問題の対策もしっかりすることができます。
しなくていい教材具体例数学編
パターン①教科書傍用問題集(ただし、計算練習には活用できる)
クリアー・サクシード・アドバンス、4stepこれらの教科書傍用問題集は解説が少ない。
かつ、のっている問題も超基礎問題集ではありません。
このタイプの問題集で高1・高2生が新しく習った単元をマスターするのはすごく大変です。
どれが基礎問題か自分で判断できません。
また、解説が少ないから、解法のポイントがどれかもわからない。
名古屋講師会の個別指導では、まず、これらは使いません。
テスト前、どうしてもこの問題がわからない、この問題が出ると言われたというときは、ももちろん対策をします。
でも、通常の授業で使うことはまずありません。
なぜなら、自習に適していない、先生が隣にいないと勉強が進まないから。
個別指導では、効率のよい勉強の仕方とポイントを説明して、家で一人で復習できるようにすることが大切。
それなのに、わざわざ、ずっと先生が隣にいないと進まない教材は取り扱いません。
数学は、ほぼ、殆どの生徒がチャートで勉強します。
黄チャートか、青チャートかはその子のレベル、志望校、学校によって、適切なものを講師が選択します。
パターン②難しすぎるチャート(主に赤・受験生による)系教材
チャートやFocus Goldといった、解説と問題が充実している教材。
このタイプは非常に使い勝手がよく、教科書がなくても、これだけで受験勉強をすすめることができます。
ただ、特にチャートは赤・青、黄色・白とレベルが分かれていて、難しすぎるものを学校で配られることがあります。
まず、赤チャートはどの学校の生徒であってもしなくていいでしょう。難しすぎます。
医学部入試、早慶を目指すことができるレベルに既に達しているなら、
青チャートを使ってもいいと思います。
名古屋講師会の個別指導では、必ず適したレベルのチャートに取り組んでもらいます(^-^)
パターン③入試傍用問題集
スタンダード数学演習、オリジナルスタンダードといった入試傍用問題集。
ペラペラの問題集で市販では売っていません。
解説が少なく、掲載されている問題は難しい入試問題ばかり。
ただし、問題は入試の良問です。
問題は良問ですが、あの薄い解説で一人で勉強するのは、殆どの子にとって難しいでしょう。
チャートで調べながら解説を読み込むというとっても非効率な勉強になります。
できる子でも、勉強時間がもったいない。
名古屋講師会の個別指導では、指定校推薦を狙っている子が、どうしても定期テストがここから出るから不安だから対策してほしいということであれば扱います。
でも、本来はこれらの問題集は取り組まなくてもよい問題集です。
また、この問題集に取り組んで意味がある子は、基礎がしっかりできている子。
チャートもしっかりやりこんだ子です。
過去問に取り組んでもいいレベルの子です。
となると、やはり、取り組む必要がない問題集となります。
まとめ
学校で配布される数学の問題集でやらなくていいものは上の3つのパターンにあてはまります。名古屋講師会の個別指導では、殆どの生徒に適したレベルのチャート式を推奨しています。大切なのは、適したレベルのものを使用することです。これを忘れないでくださいね!
名古屋講師会にお気軽にご相談ください!
名古屋講師会は、愛知県名古屋市の本山で個別指導塾を運営しています。
難関国公立2次対策、医学部受験対策、難関私大対策の指導をしています。
合格実績から、偏差値が高い生徒のみ入会可能と思われがちですが、
勉強が苦手な生徒の成績を飛躍的に上げたいという思いから設立された塾であり、
偏差値50以下の受験生の指導にも力をいれています。
対面授業はもちろん、オンライン授業も行っております。
お気軽に見学予約や受講システムのご説明をご希望ください。
この記事の監修
名古屋講師会 教務部長浅木真理
大学受験指導歴19年、名古屋講師会創業時より医学部受験、難関大学受験のカリキュラム作成を担当。
数多くの生徒を難関大、医学部に合格させてきた講師会で、学習支援をしてきた受験生とその保護者は1000人超。