名古屋大学医学部合格のためのカリキュラム―二次試験の傾向と対策
2022年07月08日目次
名古屋大学医学部二次試験の入試科目と配点
国語 | 150点 | 国語は古文・漢文を除く |
数学 | 500点 | 必須 |
英語 | 500点 | 必須 |
理科 | 500点 | 物理・化学・生物から選択 |
面接 | 必須 |
※そのほか、志願理由書と同意書の提出が必要
名古屋大学医学部の二次試験の傾向と対策
数学
試験時間は150分です。構成は大問4題、他の国公立大学と比べると1題あたりにかけることのできる時間はやや長めです。基本的には標準レベルの問題が多いですが、難度の高い問題も出題されています。問題自体は理系他学部と同じです。医学部であれば、以前は確実に3題完答する必要がありました。しかし近年、難化傾向にあり、2題完答+部分点でも合格可能となってきています。ただ難化しているとはいえ、誘導型の問題であるため、やはり医学部志望であれば3題の完答を目指すべきです。 微分、積分、確率、整数が頻出単元です。とくに確率漸化式はほぼ毎年のように出題されているため、様々なパターンの問題に慣れておくとよいでしょう。
英語
試験時間は105分です。全学部共通問題。構成は大問4題(長文2題・会話文1題・自由英作文1題)。長文は読みやすく説きやすい問題が多くみられます。しかし、初見の長文読解力を養っておけば、二次試験の設問になれさえすれば十分に高得点を狙える問題です。最後の自由英作文は特殊な対策が必要です。本山校では、個別指導でこの自由英作の対策にかなり力をいれています。単純に英作するだけでなく、グラフを読み解く必要がある問題が出題されることが必要だからです。
理科(化学)
難易度はやや難。標準より少し難しいですが、特徴的な問題はなく、スタンダードな問題です。頻出単元は有機の構造推定(構造決定)や生体分子です。例年、理論・無機化学で3問、有機化学で2問の計5問が出題されてます。論述問題が20~90字で毎年出題されているため、この対策も必要です。
問題はスタンダードのものが多く、解きやすいが、問題数が多いためスピードが大切です。計算問題では確実に得点し、失点しないようにしましょう。
理科(生物)
試験時間は理科2科目で150分です。難易度は化学と同様、標準より少し難し程度です。年度によっては難易度が下がる年もあります。生物の出題構成は大問4問。すべての分野からまんべんなく出だいされています。また、1問に様々な分野の要素を含ませています。そのため、ほぼ全単元の内容を理解しているか当日の試験で問われる内容となっています。基礎的な知識の穴埋め問題も多く、大きく失点するリスクは低いとされています。シグマ生物基礎・シグマ生物、またはセミナー生物などでまずは基礎をしっかりと養い、理系標準問題集で実践的な演習をしていきましょう。その後、赤本に取り組み、出題形式に慣れる必要があります。対策としてはオーソドックスな医学部受験の生物対策で対応可能です。
理科(物理)
試験時間は理科2科目で150分。頻出単元は力学・電磁気・熱力学(波動)です。描図問題が出題され、設問事態が長く、設問意図を理解するのが名古屋大学医学部二次試験の物理の特徴です。名古屋大学医学部二次試験に突破するためには、シグマ物理基礎、シグマ物理の2冊で基礎をマスターしてからは、良問の風を完璧になるまで繰り返しましょう。なお、シグマ物理基礎、シグマ物理の2冊は難易度が低いために基礎固めをしやすいというメリットがありますが、公式の解説が少ないため、物理のエッセンスを参考書として併用しましょう。
国語
全学部共通問題。ただし、医学部は古文・漢文は令和3年からなくなり、現代文だけになった。試験時間は45分で大問1問。難易度はやや簡単。例年、漢字の読み書きが出題される。また、選択問題は出題される年とされない年があるが、基本的に記述問題である。文字数が多いため、問題が難しく見える受験生が多くいる。しかし、本文に該当箇所を見つけ、それについて記述すれば正解できる問題になっているため、非常に対策がしやすい。講師会名古屋本山校では、共通テスト後1か月の個別指導でしっかりと対策をすることで受験生は突破している。短時間で対策ができる出題傾向といえる。
※共通テスト対策についてはこちらをご覧ください
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この記事の監修
名古屋講師会 教務部長浅木真理
大学受験指導歴19年、名古屋講師会創業時より医学部受験、難関大学受験のカリキュラム作成を担当。
数多くの生徒を難関大、医学部に合格させてきた講師会で、学習支援をしてきた受験生とその保護者は1000人超。