南山小学校の内部進学状況と進学準備に必要なこと
2023年08月15日名古屋市にある個別指導塾、講師会名古屋本山校のブログです。今日は、名古屋で最も人気のある私立小学校、南山大学附属小学校の在校生の学習状況と内部進学の実情についてお話します。
目次
南山大学附属小学校教育の特色の本当の実情
南山大学附属小学校のHPには教育の特色として7つの特色が挙げられています。実際に南山小学校在校生、南山小学校から上級学校に進学した生徒の様子をみて、ふれておくべきは、特徴4の「知的理解と厳しい知的訓練」と特徴7の「小・中・高・大連携による南山教育の実現」のこの2つです。
「知的理解と厳しい知的訓練」
「知的理解と厳しい知的訓練」が特徴とHPで紹介されているように、学校では、毎日がんばりタイムがあり、読み書き計算の基礎訓練が繰り返し行われます。また、単元テストが実施されています。ここでしっかりと得点ができるように内部進学生も日々、低学年のころから勉強をしています。
4年生からだんだんと勉強が難しくなってきます。中学受験塾の勉強が本格的になるのと同様に南山小学校のカリキュラムも本格的になってきます。学校から渡されるコアという問題集を自宅でしてくるように指示があります。これをこなすのが大変です。保護者がすべて管理して指導するのはかなり難しく、小学校4年生から本格的に塾通いを始める生徒がふえます。南山小学校の在校生の自宅学習時間は中学受験をする公立小学校の生徒とほぼ同じと考えてください。
「小・中・高・大連携による南山教育の実現」
HPには小学校~大学までの南山教育の実現とうたわれていますが、実は殆どの南山小の児童は南山大学をめざしていません。南山大学への内部進学を狙い南山小学校に入学するのではなく、よりよい学習環境を求め南山小学校に入学する児童が殆どです。
講師会名古屋本山校は大学受験をメインに行っていますが、この記事を書くために南山女子部、南山男子部の生徒にもヒアリングをしたところ、実は小学校からの内部進学生だったという生徒がかなりいました。ほぼ全員、内部進学ではなく外部受験対策をしています。
男子と女子の違い
男子は中学進学の時点で内部進学ではなく東海中学への入学を目指す児童が多くいます。そのため、受験勉強ががんばりタイムや単元テスト、実力テスト対策に自然となっています。
女子は南山女子部に内部進学を希望する児童が殆どです。
以前は希望をしても全員が南山女子部に進学できず、一部の女子は系列校の聖霊に進学していました。近年は、校長先生が変わってから希望者は全員が南山女子部に進学できるようになりました。
実際にはほぼ希望者全員、内部進学が認められるようになりましたが、成績が芳しくないと、南山中学への進級が厳しいと面談で通知されるようです。これは以前から変わりません。
希望者全員は南山女子部に進学できますが、中学進学後のことを考え、自ら南山女子部ではなく聖霊に進学する児童もいるようです。
南山小学校からの内部進学生の南山男子部、女子部での成績
南山女子部、男子部に、中学受験を突破して入学するのは決して簡単ではありません。特に女子は愛知県内でも有数の進学校です。また、中学受験の母集団は人数が多く、小学校受験の母集団は人数が少ないため、殆どの内部進学生が成績下位に位置すると予測されるかたが殆どだと思います。
実際は、(あくまで講師会名古屋本山校の生徒の中での話ですが、)南山小学校からの内部進学者が成績下位層を占めるというイメージはありません。もちろん、本当の上位層は中学受験を突破してきた生徒が大半をしめていますが、指導現場からの話によると、殆どの内部進学者が中間層に位置するとのことです。
受験者数が少ない小学校受験で、しかも合格倍率がさほど高くない状況で、多くの内部進学者が成績下位層ではなく、中間層に位置するということは、それだけ日々、切磋琢磨して学習しているということでしょう。小学校4年生からは中学受験生とほぼ同じ学習量と前述しましたが、ご理解いただけると思います。
南山小学校のカリキュラムと上級学校進学後の学習内容の関連性
南山小学校のカリキュラムは小学校4年生以降、非常にハイレベルになってきます。学校から配布されているコアという問題集は中学受験をしない児童向けのハイレベル問題集です。しかし、コアで扱われている内容は中学進学後の学習にすべてが関連しているわけではありません。
それでは、殆どの児童が最終的に大学受験を目指すなか、南山小学校の内部生は小学校のときはどのような学習をするのが大学受験という最終目標に向け、最も効率がよいのでしょうか。
答えは成績上位層とそうでない層で異なります。内部進学者の成績上位層は学校から渡される課題の全単元をまんべんなくこなし、定期テストでの高得点を狙いましょう。
一方で、成績が真ん中より下の児童は中学進学後、重要となる単元を抜粋し、集中して取り組むのが理想です。単元ごとに優先順序をつけ、効率よく学習することが、長い目で見て大学受験に有利にはたらきます。
前述したとおり、多くの内部進学者が4年生ごろから勉強量が増えます。その中で、成績が芳しくない児童が周りと同じようにただただ与えられた課題をこなしていても、なかなかよい結果が見込めません。先をみこし、中学進学後の学習に関連する単元を重点的に学ぶことを講師会名古屋本山校の個別指導では推奨しています。
南山女子部からの医学部進学
南山女子部は東海高校同様、近年、医学部を志望する生徒が増えてきています。講師会名古屋本山校の多くの南女生も医学部を目指し、勉強をしています。内部進学生で医学部に進学した生徒もいます。医学部受験において、多くの受験生が数学にかなりの時間を要します。高校進学後、数学の学習時間をいかに短くし、他科目の学習時間にあてられるかは中学時代にどれだけ基礎計算能力を養っておくかにかかってきます。詳しくはこちらの記事を参考にして下さい。
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この記事の監修
名古屋講師会 教務部長浅木真理
大学受験指導歴19年、名古屋講師会創業時より医学部受験、難関大学受験のカリキュラム作成を担当。
数多くの生徒を難関大、医学部に合格させてきた講師会で、学習支援をしてきた受験生とその保護者は1000人超。