2025年度から始まる新課程入試の特徴と共通テスト対策②
2024年03月08日目次
既卒生はどう対応したらいいの?
経過措置が実施される
既卒生に関しては、経過措置というものが一部の科目で実施されます。経過措置が実施される科目と試験時間は下記のとおりです。基本的に、2024年度までの共通テストと同じ形式で受験することができます。
教科 | 科目 | 試験時間 |
地理歴史 | 「旧世界史A」 「旧世界史B」 「旧日本史A」 「旧日本史B」 「旧地理A」 「旧地理B」 | 1科目60分 2科目120分 |
公民 | 「旧現代社会」 「旧倫理」 「旧政治・経済」 「旧倫理,旧政治・経済」 | |
数学ⅠA | 「旧数学Ⅰ」 「旧数学ⅠA」 | 70分 |
数学ⅡB | 「旧数学Ⅱ・旧数学B」 「旧数学Ⅱ」 「旧簿記・会計」 「旧情報関係基礎」 | 70分 |
情報 | 「旧情報」 | 60分 |
情報の注意点
情報は、2025年度に初めて共通テストで試験科目になります。現行課程で学習した既卒性については、『旧情報』として出題され、『社会と情報』『情報の化学』どちらかの科目から必答と選択解答の組み合わせで受験することができます。
現行課程とほぼ同じ形式の試験を受けることができます。しかし、既卒生はそもそも情報に関してはほぼノータッチな方が大半だと思われるので、教科書などをベースに勉強しなおすことが必要です。
経過措置が実施されない科目での既卒生の注意点
経過措置が行われない科目でも、出題内容に細かい変更が行われる科目がいくつかあります。そちらについても見ていきましょう。
教科 | 変更・注意点 |
英語 | 大問1つあたりの長文語彙数の増加 |
国語 | 新傾向の問題の追加 時間の延長 |
理科 | 時間割の変更 |
このように、ほとんどすべての科目に大なり小なりの変更があるため、既卒生は経過措置のない科目にも要注意です。
経過措置の実施期間
経過措置は、2025年度1月に実施される共通テストに限り、「現行(旧課程)の教育課程履修者への経過措置」が実施されるとされています。2026年度以降は経過措置は実施される予定はありません。
これらの教科・科目については、既卒生(受験する2025年の段階で、既に高校を卒業している受験生)であれば受験可能となりますが、卒業見込みの受験生(2025年の段階で高校3年)については、これら旧課程による試験問題で受験することができませんのでご注意ください。(既卒生が新しい教育課程による試験問題で受験することは可能)
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この記事の監修
名古屋講師会 教務部長浅木真理
大学受験指導歴19年、名古屋講師会創業時より医学部受験、難関大学受験のカリキュラム作成を担当。
数多くの生徒を難関大、医学部に合格させてきた講師会で、学習支援をしてきた受験生とその保護者は1000人超。