【大学受験対策】古文の読解力を養う実践トレーニング紹介
2019年01月30日こんにちは。名大、名市大、医学部、難関私大受験に強い個別指導塾、講師会名古屋本山校です。今回も、大学受験生のみなさんに役立つ情報を発信していきます。別の記事で古文の実践トレーニングに入るまでの効率のよい勉強法を紹介しましたが、この記事はその続きです。基礎力をつけたい受験生はこちらをお読みください。
目次
実践トレーニングに入る前の効率のよい古文の学習法
実践トレーニングに入る前の効率のよい古文の学習は
①文法を完璧に理解する
②識別が完璧にできるようにする
③敬語表現、種類を覚える
という順に取り組むことを他の記事で紹介しました。これが終わったら、次は、古文を正しい現代語訳に訳せるよう、読解力を養っていきます。初めて見る古文を正しく現代語訳できなければ、設問に正しく答えることができません。設問対応力は最後に強化するものです。その前に、有名な古文を教材に古文を正しい現代語訳に訳すトレーニングをしていきます
現代語訳トレーニングのポイント
①助動詞・助詞・敬語をその文章に適した意味で訳せているか確認する。
②接続助詞、敬語表現に気を付けながら主語を決定していく。
古文では、基本的に主語は省力されます。だからこそ、現代語訳を作成するためには、主語を判定する必要があります。文章の中や設問にのっている出展、リード文、脚注から読み解いていきます。有名な古文の中からいくつか抜粋して一通り現代語訳のトレーニングをしておくと、入試当日の対応力があがります。枕草子のすべてに取り組まなくとも、いくつか取り組んでいれば枕草子が出題されたときにこういうふうに訳せばよいとわかるからです。そのため、本山校の個別指導では、有名な古文を一通り扱うことにしています。
この、主語の決定をマスターするには時間がかかり、なかなか進みません。時間がかかるのは当然ですから、焦らずにじっくりすすめてください。
③文末などの省略された語を補えるようにする。
これは、文意を正確にくみ取るためには大切な作業です。ただし、このレベルが必要になるのは国立2次で古文が出題される受験生、早稲田大学、関関同立受験生のみです。
上記の3つのポイントを意識しながら、現代語訳のトレーニングをこなしていきましょう。そして、現代語訳の実践トレーニングでは、助詞は〇、助動詞は□、尊敬語は△、謙譲語は▽、丁寧語は☆、など、各ことばの品詞は何かををチェックしながら読み進めていきます。
現代語訳トレーニングのおすすめ問題集
現代語訳トレーニング用の問題集は以下の3つを満たしているものを選びましょう。
- 文法に忠実な現代語訳が記載されているもの。(答え合わせができるように)
- 省略箇所や和訳の解説ポイントを詳細に解説しているもの。
- 有名かつ良質な文章を多くあつかっているもの。
この3つを満たしていて、本山校の講師が一番おすすめしているものは、旺文社の読解古文問題集(和田純一先生著書)です。難関大編でないものから取り組んでください。①出展その他、文章の特長②段落ごとの要約③読解のポイント④採点の基準の4つが書かれているため、とても参考になります。また、問題数が多いため、最初に取り組む問題集としておすすめしています。
その後は、
- 中堅私大古文演習の読解編・・・扱っている文章が良問
- 関関同立古文問題集・・・設問が良問。設問対応力が養われるため、関関同立レベルよりも下の大学を目指す生徒にもおすすめ
- 旺文社の読解古文演習難関編
の3冊を上から順番にすすめてください。時間に余裕があれば次の問題集に取り組みましょう。
- 旺文社『解説が詳しい頻出重要問題集』
- 開拓社『入試突破スピードリーディング古文トレーニング』
- 日栄社『1日2問分徹底演習コース』
古典単語について
英語の単語帳は1400語や1900語ほど掲載されているものが多いですが、古文の単語長はどうでしょうか?230語、330語程度掲載されているものが殆どです。多くても550前後です。
というのも、古文の単語帳は明らかに現代語と意味が違い出題されやすいものや古文特有のものしか掲載されていないためです。なんとなく現代語に似ているものなどは掲載されていません。そのため、単語帳のみ学習しても絶対的に語彙が不足します。実際の入試では単語帳で覚えた単語はそれほど出題されず、この語句初めてみたなと感じるものがたくさん出題されます。だからこそ、どんどん読解をこなし、その過程で語彙を増やしていくことが重要です。
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名古屋講師会は、愛知県名古屋市の本山で個別指導塾を運営しています。
難関国公立2次対策、医学部受験対策、難関私大対策の指導をしています。
合格実績から、偏差値が高い生徒のみ入会可能と思われがちですが、
勉強が苦手な生徒の成績を飛躍的に上げたいという思いから設立された塾であり、
偏差値50以下の受験生の指導にも力をいれています。
対面授業はもちろん、オンライン授業も行っております。
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この記事の監修
名古屋講師会 教務部長浅木真理
大学受験指導歴19年、名古屋講師会創業時より医学部受験、難関大学受験のカリキュラム作成を担当。
数多くの生徒を難関大、医学部に合格させてきた講師会で、学習支援をしてきた受験生とその保護者は1000人超。