定期テストの2つの評価基準(英語)
2023年10月17日目次
知識技能と思考判断表現の違い
英語の定期テストは、2つの評価基準があります。それぞれの評価基準で得点できるよう、問題が作成されています。例えば、金城中学3年生の2023年の1学期学年末テストでは100点満点中、70点が知識技能を評価する問題で、30点満点が思考判断表現を評価する問題でした。
知識技能を評価する問題とは?
知識技能・・・「外国語の音声や語彙、表現、文法、言語の働き」と学習指導要領で定義されています。主に、文法、単語の意味、発音関連の問題が知識技能として評価されます。言い換えると、学校の問題集を何度もこなすことで機械的に解答でき、確実に得点ができる問題です。
【知識・技能の問題例】
- 単語の意味・・・下線部の意味を日本語で書きなさい。
- 並び替え・・・次の英単語を並び替え、英文を完成させなさい。
- 和訳・・・下線部を日本語に訳したとき、最も適切なものを選択しから選びなさい。
- 文法・・・本文中の()にあてはまる正しいものを選択肢から選びなさい。
思考判断表現を評価する問題とは?
思考力・判断力・表現力とは論理だてて考える力、グラフや資料から性格に情報を読み取り活用する力、自分の言葉で相手に伝わるように表現する力とされています。
単に学校の問題集を反復演習したり、単語や文法を丸暗記するだけでは養えない力とされています。2023年の金城中学の1学期の学年末では、この思考判断表現を評価する問題は100点満点中30点の配点でした。基本的に読解問題中の内容理解を問う問題は、思考判断表現に分類されます。
【思考判断表現の問題例】
- 要約・・・次の英文を読み、30時以内で要約しなさい。
この問題は、英文を読み技能だけでなく、本文中の重要な個所を判断し、指定された文字数で日本語に訳し、表現する必要があります。 - 論述・・・次の英文を読み、少子化の要因と考えられる対策を書きなさい。
英文中に説明されている少子化の要因と講じることができる対策が何かを自分で判断し、自分の言葉で表現する必要があります。 - 内容把握・・・次の英文の要約として、最も適切なものを選択しから選びなさい。
長文を読み解き理解し、重要な個所を把握する力が必要。
リスニング問題における思考判断表現
リスニングで思考判断表現に分類される問題では、概要や要点をとらえる力が必要になります。特定の英単語や英文法が問われることはありません。
慎吾君はおばあちゃんのお見舞いに病院にいくところです。道に迷ったので警察で病院までの道をたずねました。今から流れる英文をよく聞き、警察から病院までの道を日本語で答えなさい。
英語の定期テストで80点以上をとるためには
定期テストでは、殆どの学校で金城中学のように知識・技能を評価する問題が7~8割を占めます。ということは、学校の問題集を繰り返し説き、本文の重要構文や単語を暗記すれば平均点以上は必ずとれます。逆に、ここで落とすと高得点は狙えません。評価基準の分類が変わった今でも、基本的なことをしっかりと取り組むことが最も大切です。
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この記事の監修
名古屋講師会 教務部長浅木真理
大学受験指導歴19年、名古屋講師会創業時より医学部受験、難関大学受験のカリキュラム作成を担当。
数多くの生徒を難関大、医学部に合格させてきた講師会で、学習支援をしてきた受験生とその保護者は1000人超。