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2025年度から早稲田大学入試が難しくなる?それともチャンス?

2024年05月27日

はじめに 

2025年より、早稲田大学の入試形態が大きく変わります。私立トップクラスの大学である早稲田大学の入試形式変更に衝撃を受けたという受験生も多いのではないでしょうか?   実は早稲田大学の入試改革が大きく話題になるのは理由があります。早稲田が入試形式を変更すると、他の私立大学も追従して入試の改革を行うことが多いためです。今後の私立入試全体の流れを掴むにあたって、早稲田の入試改革は他大志望の受験生も抑えておきたいトピックです。

 今回は早稲田大学の入試形態の変更、そしてその分析について紹介したいと思います。

2025年から変わる早稲田入試の内容

 2025年に大きく入試形態が変わる学部は社会科学部、人間科学部、スポーツ科学部の3つです。それぞれについて解説します。

社会科学部の変更点

 2024年度までの社会科学部の入試形式は、外国語、国語、地歴or数学の3教科で行われていました。外国語50点、国語40点、地歴or数学が40点の130点満点で、定員は450名です。

 しかし、2025年からは社会科学部の入試形態が総合問題型と数学型の2つに分かれます。それぞれについて、表にまとめましたのでまずはこちらをご覧ください。

総合問題型

教科点数概要
共通テスト120国語(40)、外国語(40)、選択科目(1科目)(40)
外国語60英語
総合問題60社会における諸課題に関する文章を読み解き、論理的思考および表現力を問うような問題

数学型

教科点数概要
共通テスト120国語(40)、外国語(40)、選択科目(1科目) (40)
外国語60英語
数学60数学Ⅰ、Ⅱ、A、B、C(ベクトル)

こちらが2025年からの入試形態になります。一番大きな変更点としては、共通テストの受験が必須になったことが挙げられます。共通テストの科目はどちらの方式も国語、英語、選択科目の3科目です。選択科目は地歴公民、数学、理科の中から1科目を選択するような形になっています。

 それに加えて、総合問題が出題されるようになりました。内容としては社会的なテーマを扱った文章の読み取り問題となっています。過去問が存在しないのですが、サンプル問題が公開されていましたのでのちほど紹介したいと思います。

 入試科目の変更だけでなく、募集定員も変更されました。2025年度入試からは総合問題型270名、数学型が100名の370名となり、2024年度入試と比べて80名削減されました。

 なお、共通テスト利用入試の方は入試科目に大きな変更はありません。ただし、募集定員が50名から30名へと削減されましたので、こちらの方は競争がより熾烈になると考えられます。

人間科学部の変更点

 次は人間科学部の変更点です。かなり複雑な変更となっているので、丁寧に解説していきます。

 まずは2024年度までの入試形態についてです。一般選抜では、文系方式、理系方式、共通テスト+数学選抜方式の3種類の方式がありました。文系方式では外国語、国語、地理or数学の3科目、理系方式では外国語、理科、数学の3科目の受験をするという形になっており、共通テスト+数学選抜方式では共通テストの5教科6科目+二次試験(数学)を受験する方式でした。

 この方式に大きな変更が加えられました。表にまとめましたので、まずはそちらをご覧ください。

国英型

教科点数概要
共通テスト60国語(20)、選択科目(1科目)(40)
外国語50英語
国語40現代の国語、論理国語、文学国語、古典探求

数英型

教科点数概要
共通テスト60数学ⅠA(10)、数学ⅡB(10)、選択科目(1科目)(40)
外国語50英語
数学40数学Ⅰ、Ⅱ、A、B(数学と社会生活を除く)、C(数学的な表現の工夫を除く)

数学選抜方式

教科点数概要
共通テスト140国語(20)、地歴公民(20)、数学(20)、理科(20)、外国語(40)
数学360数学Ⅰ、Ⅱ、A、B(数学と社会生活を除く)、C(数学的な表現の工夫を除く)

こちらが2025年からの人間科学部の入試方式になります。全ての選抜方式において共通テストの受験が必須となっています。

 国英型では共通テスト、外国語、国語を受験する必要があります。共通テストの科目は国語+選択科目で、選択科目は地歴公民、理科、情報、数学の中から選択をします。数英型は国英型の国語の部分をそのまま数学に変えた受験方式となっており、この2つは併願することができません。

 数学選抜方式は共通テスト5教科6科目、二次試験で数学を受験するという方式です。注目すべきは配点で、500点満点のうち、360点を個別試験の数学が占めています。共通テストで失敗してしまった受験生にもチャンスはありますが、逆に言うと二次試験で失敗してしまうとかなり厳しくなってしまいます。

 試験科目だけでなく、選抜方式ごとの募集定員も変更されています。2024年度までは文系方式/理系方式の募集人員が人間環境学科115名、健康福祉学科125名、人間情報科学科100名で、共通テスト+数学選抜方式が人間環境科学科15名、健康福祉学科15名、人間情報学科15名となっていました。2025年からは以下の表のように変更されます。

 

 国英型数英型数学選抜方式
人間環境科学科804015
健康福祉科学科804015
人間情報学科604015

一番募集人員が多いのが国英型となっているため、合格可能性を高める併願方法としては「国英型+数学選抜方式」というものが考えられます。しかしそうすると二次試験で対策すべき科目が英語、国語、数学の3科目に増えます。併願校の数や得意科目が何かにもよりますが、受験生によっては数英型+数学選抜方式の併願が有利かもしれません。

スポーツ科学部の変更点

 最後のスポーツ科学部の変更についてです。今までの一般選抜は共通テスト+小論文で試験が行われていましたが、2025年からは小論文が総合問題へと変更されます。詳細についてはのちほど解説しますが、内容がガラっと変わるため、注意が必要です。

早稲田入試が20年に1度のチャンスになる!?

 2025年度の変更をうけて、早稲田入試が20年に1度のチャンスになると予想されています。学部ごとに詳しく解説していきます。

社会学部が受かりやすくなるかも?!

 まずは社会学部についてです。今回入試に共通テストが盛り込まれたことで、社会学部志望の受験生が他の学部に流れると予想されています。過去にも入試形式が変更された学部は志願者数が減少することがしばしばありました。おそらく2025年度の社会学部の志望者数は減少するとされています。

 特に今回は、ただ入試方針が変わるだけでなく、共通テストと総合問題という全く新しい科目が追加されました。私大志望のため、共通テストを捨てている受験生が一定数いることに加え、総合問題の対策のしづらさも相まって20年に1度のレベルで倍率は低くなると考えられます。

 さらに、入試の満点が130点から240点へと変更されたこともチャンスの一つともいえます。今までに比べ、差がつきやすくなり、実力がしっかりとある受験生ほど合格しやすくなります。特に総合問題型の入試は過去問などのデータがなく、予備校や情報量によっての差がつきにくく、地方在住の受験生の合格率があがるとされています。

名古屋講師会では、志望校別に対策はもちろんしていますが、それ以前に、確実な実力をつけることを最優先にしています。

他学部の難易度が上がる?!

 先ほど紹介した社会科学部の変革により、他の学部の競争が激しくなると予想されます。社会科学部の併願先として人気が高い商学部、文学部、文化構想学部、教育学部に受験生が流れていくと予想されています。この4学部は2025年度に大きな入試形式の変更がありません。社会学部に比べ対策がとりやすい学部です。この4学部を受験する受験生は、合格最低点が若干上がることも覚悟して対策を行うと良いでしょう。

人間科学部がねらい目になる?!

 人間科学部も社会学部と同様、かなり大きい変更が行われました。全ての選抜方式で共通テストの受験が必須となり、二次試験の科目も選択の幅が狭くなってしまいました。

 社会学部同様、人間科学部も志望者数が減少する可能性が高いでしょう。ただし、数学選抜方式は2024年度と比べて変更が行われていないため注意です。数学選抜方式は500点満点中、数学が360点が高い配点比率になっている特徴的な選抜方式です。数学がかなり得意な受験生がこの方式に集中する可能性が高いでしょう。東大、京大などの最難関国公立を志望する受験生で、文系数学で高得点が見込める受験生が滑り止めとして受験していることが多く、難易度は非常に高い入試方式です。人間科学部を受験する場合は、国英型、数英型も併願するのがおすすめです。

スポーツ科学部が受かりやすくなる?!

 スポーツ科学部の試験科目が小論文から総合問題へと変更されました。出題内容は社会科学部の総合問題とは異なり、スポーツをテーマとした思考力や判断力、表現力を問うような問題となっています。早稲田大学スポーツ科学部の小論文も独特な出題をすることで有名でしたが、総合問題となったことでより対策がしづらくなります。初年度は志望者数が減少すると予想されます。

商学部の定員が変更へ

2024年度まで、商学部の一般選抜は地歴・公民型、数学型、英語4技能テスト利用型の3種類が行われていました。英語4技能テスト利用入試というのは英検またはTOEFL iBTの試験結果を入試の点数に加点するという方式です。ただし、2025年度からは英語4技能テスト利用型入試が廃止されてしまいます。その代わりに地歴公民型の定員が355名から390名へと増やされます。今までの傾向からすると、増枠された定員以上に合格者数は増えるので今年商学部はねらい目かもしれません。

続きは来週月曜日にまた投稿します!

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この記事の監修

 名古屋講師会_浅木真里

名古屋講師会 教務部長浅木真理

大学受験指導歴19年、名古屋講師会創業時より医学部受験、難関大学受験のカリキュラム作成を担当。
数多くの生徒を難関大、医学部に合格させてきた講師会で、学習支援をしてきた受験生とその保護者は1000人超。

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