第2章 本書の目的【大学受験英語の戦略と勉強法】
目次
★本書のテーマ
抽象的なアドバイスを聞いて、
「それじゃわからない、具体的にどうすればいいか教えてほしい」と思っている受験生、
本気で成績、偏差値を上げたいと思っている受験生、
その中でも偏差値55以下の生徒に対象を絞り、
【最速、最短で偏差値を20以上上げるための最高の勉強法テキスト】
としてこの本を書いたつもりです。
だからこの本では、最短距離で偏差値を大幅に上げることに徹底的にこだわり、本音を書いていきます。
長年、多くの先輩、僕の仲間の予備校講師たちが立証してきた具体的な勉強法を、
そのなかでも自信のあるもののみを、紹介していきます。
講師会でも僕は自信があることしかやりません。
自信がないことを生徒にさせて、結果なんて出せません。
結果を出せないのに、「プロです」なんて恥ずかしくて名乗れません。
生徒の成績をまかされている以上、期待に応えるのは当然です。
だから、この本でも、適当なこと、耳障りの良いこと、精神論は書きません。。
僕の乏しい人生経験から、受験勉強が将来どのように役に立つのかなどをここでダラダラと述べる気もありません。
とにかく、【英語の点数、偏差値を1点でも上げて(結果として他科目も上げて)、志望校に合格すること】、これのみをテーマにして、自分の目で見てきた確かな結果のみ書いていきます。
いいところだけ盗んで、真似してもらって大歓迎です。
本格的な受験勉強を始める前に、ぱらぱらと飛ばして読むだけで、
勉強の進み方が変わってくるはずです。
読みやすいように、僕のへたくそなイラストをのせて、わかりやすくしているつもりです。
他教科を勉強する際にも基本的な考え方は同じなので参考にしてみてください。
★Coffee break-僕の授業でしている教え方
ここに書いてある勉強法は、科学的なもの、
つまり、やり方が決まっているものです。
そして、受験生全員に効果があるもの。
一方で、僕が授業でしているものの中には直感的なものも結構あります。
こういうものを、他の予備校の先生から説明してほしいと言われますが、
正直、これはうまく説明できません。
もし、口で説明するとしたら、100ぐらいのチェックポイントがあるんじゃないかと思います。
例えば、
「この子はどんな性格か?」
「他の科目の勉強の仕方は?」
「問題を解くときのスピードはどうか?」
「問題の解き方は丁寧か、それとも大雑把か?」
などです。
こういうチェックポイントを、1瞬で100ぐらい検証してつながったものが、授業でしているものです。
チェックポイントを点にたとえると、その点を線でつなげて、合格までの最短距離を作る感じです。
この線は、残念ながら理屈でつなげることができません。
また、チェックポイントは生徒によって変わります。
意図的に変えているというより、なんでか自分でも分からないけれど変わっているといった感じです。
シャッターのフラッシュがたかれたみたいに、直感的に選ばれたチェックポイントが、瞬時につながっていきます。
【頭の中で何かが光る】っていうのは、このことを言うんだと思います。
「よく分かんないなぁ。」
という感想を持った人がほとんどだと思います。
こういうものはどうしても、直感的で感覚的なものになってしまいます。
もちろん、この紙面では僕が授業でしている、具体的なものを紹介していきます。
★10年間やってきて自信があるもの
僕は19歳から予備校の講師を始めました。
朝6時半に出勤して、過去問研究、プリント作成。
授業は1日6コマ、授業時間以外は教材研究、土日も休み無し。
帰るのは午前2時。
年間2000コマの授業。
1年間にとれる休みは、10日以内。
こんな生活を7年間続けました。
最初のうちは、働くということが楽しかったんでしょうね。
楽しくなくては、こんな生活できませんでした。
(6年目からはかなりきつかったですが・・・。)
そんな生活の中で、これまで、のべ1100人を越える生徒を見させてもらいました。
クラス授業、個別授業、いろんな授業形式で見てきました。
生徒のレベルも上から下まで。
本当に学年で最下位の子から灘高生まで。
中学1年生から浪人生まで。浪人生では、僕よりも年上の生徒まで見させてもらいました。
そして、今でも現役で授業をやらせてもらっています。
でも、正直言って、僕は授業が誰よりもうまいなんていう自信はありません。
もちろん、プロとしてやっている以上、授業内容に自信はあります。
それでもいまだに、僕が高校の時に教わっていた、兵庫県西宮市のK先生の足元にも及びません。
10年やってきて僕に自信があるのは、
【戦略を立てて、大幅に偏差値とか点数を上げる技術というかノウハウ】
こういうものは大量に蓄積されています。
この紙面では、その中でも自信のある最高のものを紹介していきます。
★遠回りをしている時間はありますか?
あなたは予備校講師、塾講師の仕事の目的はなんだと思いますか?
僕はこう考えています。
【無駄なことを一切させずに、最短距離で大幅に生徒の偏差値を上げること】
そして、【志望校に合格させること】
さらに、【受験生活をできるだけ楽しくすごさせてあげること】
この本で僕はその手伝いをしたいと思っています。
数えてみてください。
入試本番を2月1日とすると、今、この瞬間から何日あるか。そして何時間あるか。
高校3年生はもちろん、高校2年生、高校1年生でさえも時間は限られています。
目標が高ければ高いほど回り道をしている暇はありません。
受験の世界では多くの迷信がいまだに残っています。
これは差をつけるためのチャンスといえるかもしれません。
ライバルが迷信に惑わされている中、真剣に成績を上げる覚悟をしたあなたは、一直線に合格へ走ることができます。
ここには、一直線に合格まで走るための技術を書いていきます。
★灘高生が受験に強い理由
有名進学校、たとえば神戸の灘、東京の開成、
知っていると思いますが、東大合格率を毎年争う超進学校です。
それでは、僕が指導してきた灘高の生徒は他の生徒と何が違うか?
集中力がある、根性がある、まじめである、こつこつ努力することができる。
いいえ、違います。
努力ならみんなしています。
灘の授業が極端に良いかというと、先生によるのだろうけど、生徒に聞いてもそうは思いません。
それでは、彼らは他の生徒と何が違うのでしょう?
灘の一番の強みは何かというと、【受験に対する意識】。
灘の生徒だという自信があること。
一方で、彼らとは逆に、自分の学校の偏差値が低いと嘆いている生徒が多くいます。
でも、そういう受験生にとって本当に怖いのは、自分の高校の偏差値が低いからといって、
「どうせ自分の高校は偏差値が低いし、大学なんて合格できない。」
と、周りに流されてモチベーションが下がってしまうことです。
それが、成績が伸び悩む原因になってしまいます。
灘高生に共通した強みがもう1つあります。
それは、勉強についての正しい情報、
つまり、【どうやれば大学に最短距離で合格しやすいか】を知っていること。
彼らは、受験に関する質のよい情報に毎日触れています。
学校の偏差値に比例して、その学校の生徒が持っている、受験に対する中長期的な作戦のノウハウ、情報の質は高くなるからです。
例えば、灘中生は学年順位よりも偏差値を気にします。
副教科には力を入れません。
中学生のころからです。
実力をつけることが最も合格に近づくことを彼らは知っています。
だから、無駄なことはしません。
もちろん、潜在的に学力面で能力のある、頭の良い生徒が行く学校というのもあります。
でも、それ以上に中高6年間、最初から最後まで大学入試のみを目標に勉強をしていること。
これが彼らの勝因です。
だから、偏差値が低い高校、自分が不本意な高校に進学していても問題はありません。
偏差値が低い学校に通っている生徒でも、灘中生、灘高生と同じように、【正しい情報(勉強のノウハウ)を教えて、意識を変える(つまり自信をつけさせる)こと】で、問題はなくなります。
灘高生と共通する強みをもつことができます。
正しい情報を知って、自信をつけることにより、偏差値が著しく低い高校から難関大学に入るということが、実際、うちにはよくあります。
安心してください。あなたの高校の偏差値が低くても問題ありません。
必要なのは、高校の偏差値が高いことではなく、正しい情報を知り、自信をつけることです。
この本には、受験に関する正しい情報、自信をつける勉強の仕方についても書いていきます。
名古屋講師会にお気軽にご相談ください!
名古屋講師会は、愛知県名古屋市の本山で個別指導塾を運営しています。
難関国公立2次対策、医学部受験対策、難関私大対策の指導をしています。
合格実績から、偏差値が高い生徒のみ入会可能と思われがちですが、
勉強が苦手な生徒の成績を飛躍的に上げたいという思いから設立された塾であり、
偏差値50以下の受験生の指導にも力をいれています。
対面授業はもちろん、オンライン授業も行っております。
お気軽に見学予約や受講システムのご説明をご希望ください。
この記事の監修
名古屋講師会 教務部長浅木真理
大学受験指導歴19年、名古屋講師会創業時より医学部受験、難関大学受験のカリキュラム作成を担当。
数多くの生徒を難関大、医学部に合格させてきた講師会で、学習支援をしてきた受験生とその保護者は1000人超。