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【国公立大学二次試験】英語の記述式問題の採点基準について

2024年08月26日

目次

記述式問題の採点基準がわかりにくく、対策に困る受験生

「記述式問題の採点基準がわかりにくい。だから対策がすすまない。」という声をよく聞きます。本山にある名古屋講師会の個別指導でも二次試験の記述式に対応している個別指導を求め、入会してくる生徒が多くいます。

そこで、今回の記事では国公立大学の英語の記述式問題の採点基準について紹介します。

記述式問題では満点を狙わず、7割とればよいと考える

記述式問題は、満点を狙わず、7割とれればよいという考えのもと、採点基準を紹介します。というのも、殆どの入試で合格ラインは6割です。私大医学部になると若干あがりますが、それでも8割ということはありません。

記述式問題は採点基準が決められていても、全受験生を完璧に平等に採点することは形式上不可能です。そのため、記述式問題で7割以上をとり、選択問題や空所補充問題を確実にとることで合格最低点をとる作戦が最も有効です。

英語の記述式問題の採点基準を紹介する理由

さて、記述式問題は英語だけではありませんが、今回、英語の採点基準をテーマにした理由は2つです。1つめの理由は、ほとんどの受験生が二次試験で必要な科目だから。2つ目の理由は、理系学部の合否を左右する科目であることが多いからです。

意外に思うかもしれませんが、理系志望の受験生の多くは数学、理科をもともと得点源にしている受験生が多いため、点数に開きがさほどしょうじません。

一方で、英語は理系科目ほど得意でない受験生が多くいます。そして、二次試験の英語の配点が理系科目と同配点であることがよくあります。

医学部、理工学部合格者の勝因が英語の高得点であることが多い

結果、合格者に『なぜ合格できたと思う?』と聞くと、『英語で確実に得点できた』という回答をよく耳にします。これは、私大医学部も同じです。近年は、私大医学部の入試にも、偏差値が高い大学では記述式問題が取り入られる傾向にあります。

ですから、ぜひ、医学部、理工学部を志望する受験生はこの記事を参考にしてみてください!

記述式問題採点基準①英文和訳の採点基準

国公立大学の二次試験の英文和訳は、加点方式で採点されていることが殆どです。例えば、文意を全て的確にとらえられている答案は、文意からずれた捉え方を含む答案よりも加点が多くなります。また、ポイントとしては、とにかく正しい文法にのっとり、文構造を正しくとらえ、訳すことです。単語のとらえ方が間違っていても、文構造を正しくとらえて正しい文法で訳すことで必ず加点してもらうことができます。

どれぐらい加点されるかの基準

入試は、入学者を選抜するために行われます。そのため、受験生のほとんどが正解できる問題では加点は少ないうえに、少しでも意味が違うと点数をもらえません。

一方で、正解者がとても少ない難問では、文意を少しでもとらえることができていれば加点されやすくなっています。

難しい和訳問題は、少しでも記述することで得点することがある

そのため、難しい和訳問題では、少しでも記述することで得点できることがしばしばあります。ただし、文を完結させていることは必須条件で、文を完結させていないと、殆どの大学の二次試験で0点になります。内容をうまくとらえられず、中途半端な和訳になっていても、必ず、句読点まで文章を完結させましょう。

注意すべき加点が少ない和訳問題の表現

  • 部分的誤訳、語句の無視
  • 英文字表記を訳の中に入れた場合
  • 形容詞のかかりかたが誤っている場合
  • 用法の誤認識(例;関係代名詞のthatを同格として訳しているなど)

記述式問題採点基準②下線部を日本語で説明する問題の採点基準

下線部にあたる箇所を本文中から正しく見つけているか

「下線部を日本語で説明せよ」というタイプの記述式問題は、該当箇所を本文中から探して和訳するのがスタンダードな解法です。そのため、該当箇所がそもそも間違っていてはまず得点できません。指示語がどこを指すのか、長文を正しく把握し、理解する必要があります。長文読解の勉強の仕方は次の記事で紹介する予定です。次回の記事も参考にしてみてください! ちなみに、下線部の該当箇所は本文中に必ず一つと考えていいでしょう。採点者は何人もいますから、該当箇所がいくつもあると、採点者によって点数にばらつきがでてしまいます。公平に採点するために、通常、下線部の該当箇所は1つになっています。

該当箇所を文法に忠実に理解しているか

和訳する該当箇所を正しく見つけられたら、該当箇所を文法にのっとって、正しく理解した内容を記述すると、得点することができます。ここで、単複や時制、熟語表現を間違って文法を理解していないことが露呈すると、減点となります。

文字数の指定がある場合は情報量が不足していないか

「〇〇字以内で説明せよ」と指示されていた場合、この指定された文字数は作問者が受験生に求めている情報量を示しています。大抵、1つの事柄を説明するには20~30字必要です。60字以内と指定された場合、『Xは〇〇でYは△△です。』というように、2つのことを解答する必要があり、Xのみに言及していると大きく減点されることがよくあります。

英語力は十分か

本文中の下線部を説明する問題では、解答の根拠となる該当部分を見つけること、そして英文法にのっとって正しくその内容を理解することが大切とすでに説明しました。そして、確実に得点するために必要なことは、重要構文などを、学習のポイントを理解していることをアピールする答案を作成することです。

上記以外の細かい、一般的な減点基準

・文字制限を守っていないものは0点にされることが多い
・日本語化している英単語、コミュニケーションなどはカタカナ表記でも減点にならない
・誤って説明している語句は減点対象
・日本語の誤字(干渉と感傷などの漢字の間違え)も減点対象

記述式問題採点基準③自由英作文の採点基準

内容と理論構成の基礎点から文法的ミスを減点して最終的に得点が決まる

自由英作文(エッセイ)の採点基準は、内容と理論構成で基礎点を出し、そこから文法的なミスを減点する採点基準を採用している大学が多くあります。そのため、英文法をきちんと理解しているだけでなく、国語力がないと高得点を狙えません。また、国語力が高くても、文法が苦手な受験生は減点が多くなります。だからこそ、内容、論理構成で高得点をとれるように訓練する必要があります。内容、理論構成は英語力ではなく国語力の問題です。以下で説明します。

内容と理論構成で高得点をとるために①全体として内容のある英文を書く

いくつかの英文を適切に並べ、求められている語数で文章全体が内容のある英文をかけること。問いに対し、適切にこたえられていることが高得点をとるために必要です。

例えば、『冬休みは祖父母に会いたいですか、それともスキーに行きたいですか。2つのうちの1つを選び、その理由を一つ述べなさい。』という問題に対し、

『祖父母が好きなので祖父母に会いたいです。そして、スキーは苦手です。』

という回答では、内容のある英文とはいえません。あまりにも唐突すぎます。それよりも、

『会いにいくと喜んでくれる祖父母の姿を見ると、自分の成長を喜んでくれていることを感じることができる。だから、祖父母に会いたい。』

と回答することで高い基礎点をもらうことができます。ただ、祖父母が好きということを理由にするのではなく、祖父母に会いたい理由を具体的に説明することで高得点をとることができます。

内容と理論構成で高得点をとるために②問いに答えている

自由英作文では受験生の意見、考えが問われることが殆どです。①で提示したような二拓の質問であれば、二拓に対する回答をする必要があります。①では『祖父母に会いたい』という回答を英作文中で必ずする必要があります。また、回答者が自由にこたえられるタイプの質問であれば、質問に対して自分の回答を明確に示す必要があります。

例えば、「何がしたいですか?」と問われれば、必ず、「〇〇がしたいです。」と回答する必要があります。問いに対しての回答になっていなければ、基礎点はないと考えてよいでしょう。

内容と理論構成で高得点を取るために③主張の根拠が客観的である

「自分が好きだから」「自分はこう思っているから」などの根拠は主観的であり、客観的ではありません。①のように、『会いに行くと喜んでくれる祖父母の姿を見ると、自分の成長を喜んでくれると実感できる。』というような客観的、具体的な事実を根拠に取り入れる必要があります。

内容と理論構成で高得点を取るために④採点者がすんなり納得できる根拠を提示している

「日本の大学入試は今後どのように変わるべきか、理由も含め、意見をのべなさい。」という問いに対し、「日本の大学入試では、もっと会話力を重視すべきだ。理由の一つは、優れた会話力は役に立つからだ。」と英作文を書いたとします。

確かに、『優れた会話力は役に立つ』という理由をのべていますが、これだけではなんとなく納得できないという採点者もいるでしょう。『優れた会話力は交渉に役立ち、外交や商談を有利にすすめることができる。そのような人材がふえると、日本が発展するから。』など、あれこれ推測しなくても納得できる説明をすると、基礎点で高得点をとることができます。理由を書いたら、補足や具体例を入れ、その根拠を補強することで高い基礎点を得ることができます。

内容と理論構成で高得点を取るために⑤飛躍のない一貫した論理構成

自由英作文は一貫した理論構成であることが大切です。いきなり書き始めずに、まずは構成を考えます。次の構成にそって構築すればいいでしょう。

導入部分・・・主張

本論・・・・・理由・根拠① 

       理由・根拠②

結論・・・・・主張

この構成の中で、本論の理由・根拠の箇所で盛り上がりすぎて、話がそれていったり、反対意見を提示し、それに対する解決策を述べる途中で自分の主張がぶれてくることがあります。この二パターンが論理構成から一貫性がなくなるよくあるパターンです。一貫性がなくなる箇所は主に本論です。本論を書く時は話がずれていかないように注意しましょう。

内容と理論構成で高得点を取るために⑥偏りのない主義主張、根拠を提示することで高得点を狙う

「小学生はスマートフォンを持つべきかについて意見を述べよ。」

という問いに対し、

『共働き世帯が増え、学童を利用する児童が増えた。下校時間が児童により異なるため、一人で下校する生徒も珍しくない。安全確保のため、もたせたほうがよい。SNSの普及により、スマートフォンを持っていることで犯罪に巻き込まれるリスクが高まるという意見もある。その意見も一理あると思う。ただし、保護者が児童のスマートフォンを遠隔で監視、管理できるアプリを利用することで犯罪から児童を守ることができる。』

など、反対意見がることを認めつつ、それに対する解決策をしめすことで、偏りのない主義主張、根拠を示すことができ、高得点が狙えます。

自由英作文の高得点には国語力が問われる

ここまで紹介してきた自由英作文の基礎点で高得点をとる6つのポイントは、英語力とは無関係です。大切なのは国語力です。基礎点で高得点を狙うために、日本語で構成の組み立てをする練習をするのもいいでしょう。そして、学校の先生や個別指導の先生に見てもらい、必ず、コメントをもらいましょう。

高得点への近道

文章中の論理の一貫性や根拠の客観性は、自分では問題ないと感じていても、講師からみると通じない論理であったり、根拠であったりします。

何度か同じ講師に指導、添削をしてもらうことで思考の癖を指摘してもらうこともできます。模範解答を書き写すのでなく、自分の答案を正しく添削してもらうことが高得点への近道です。

また、回答者が自由にこたえるオープンクエッションの問題では、問に対する背景知識がある程度必要です。志望校の過去問を見て、どのような分野から自由英作文が出題されるか傾向を確認し、時事知識を増やしましょう。

一般的には、環境問題、技術革新、国際問題、教育問題、医療問題、SNS・インターネット、政策に関する出題が多い傾向にあります。移動中に時事ネタのニュースを聞くなどし、知識を増やしましょう。

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合格実績から、偏差値が高い生徒のみ入会可能と思われがちですが、
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この記事の監修

 名古屋講師会_浅木真里

名古屋講師会 教務部長浅木真理

大学受験指導歴19年、名古屋講師会創業時より医学部受験、難関大学受験のカリキュラム作成を担当。
数多くの生徒を難関大、医学部に合格させてきた講師会で、学習支援をしてきた受験生とその保護者は1000人超。

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