私大医学部志望者の効率のよい夏休みの学習計画の立て方のコツ!
2024年07月01日私大医学部志望に限らず、夏休みが受験生にとって大切な時期であるのはもはや言うまでもないことでしょう。ですが、実際のところどのように計画を立て、どのような勉強をすればいいのか分からない受験生も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、私大医学部志望の受験生に向けて、夏休みの学習計画の立て方のコツやポイントについて紹介していきたいと思います。ただし、今回紹介するコツは一般的な受験生にあてはまるもので、最も効率のよい学習計画は受験生の数だけあります。名古屋講師会本山教室の個別指導では、最小限の努力で合格最低点をとり、最短で合格することを目標にオーダーメイドカリキュラムの作成を個別指導を行っています。これを読んでいる皆さんも、これから紹介することを参考にしながら自分にとって最も効果的な学習計画をたててくださいね!
目次
ポイント①理科に力を入れる
夏休みの学習計画を立てるにあたって、第一のポイントが「理科にちからを入れること」です。多くの受験生、特に現役生は春までは数学、英語の2科目に重点的に力をいれていますが、夏は理科に力を入れることをおすすめします。
理科に力を入れるべき理由①…理科は覚えるべきこと理解すべきことが少なく短期間で成績があがりやすい
生物、化学、物理などの理科は知識を直接問う問題が多く、得点しやすい出題が多々あります。また、そもそも教科書を見ればわかりますが、数学はⅠ~Ⅲ、A~Cまで、英語は文法、英作文、長文、単語など複数冊ありますが、化学、生物、物理はそれぞれ1冊ずつ、しかも薄い。つまり、覚えるべきこと、理解すべきことが少ないということです。
理科に力を入れるべき理由②…融合問題が少なく、成績があがりやすい
理科は分野を超えた融合問題が出題されることがすくない入試科目です。一方、数学はベクトル、複素数、微積などの複数の分野の融合問題が出題されることも多く、融合問題は関連する全単元を理解していなければ得点につながりません。そのため、全単元を理解し、融合問題に対応できるぐらいの実力がついてきて、得点力がついてきます。
話はそれますが、数学は定期テストであれば出題範囲が限定されているため、対策しやすい科目です。総合選抜や指定校推薦での合格を目指す生徒には、数学に力をいれることをすすめることがあります。
話を戻すと、生物、物理、化学は完璧にした単元はそのまま高得点を取ることができるため、英語、数学に比べ勉強した分得点につながりやすく、夏に力を入れて取り組むべき科目といえます。
理科に力をいれるべき理由③配点比率が高い
国公立医学の二次試験の配点であれば、英語、数学、理科の配点比率は1:1:1であることが多いですが、私大医学の配点比率が1:1:2で大学が多いため、理科に力をいれることがは絶対的にお得です!
このように、成績をあげやすく、配点比率も高いことが多いため、秋以降、模試で結果を残しやすい科目です。入試までの残り期間、モチベーションを維持するにも役立ちます。
ポイント②苦手科目でなく、苦手単元をつぶす
私大医学部を志望する受験生にとって、夏に苦手をなくすことは必須です。というのも、私大医学部受験では、「全科目、高得点を取らなければならない」という特徴があるためです。
私大医学部関連の記事で何度も言及していますが、慶応、慈恵などの最難関医学部以外は、とにかくスピードと正確さが必要です。本当の難問はさほど出題されないため、応用力があることよりも苦手単元がないことが合格の必要条件となります。
ここで注意すべきは、苦手単元をつぶすことです。苦手科目ではありません。夏休みはおよそ1か月半あります。学校の授業もないため、いつもの何倍も勉強できそうな気もしますが、そんなになんでもできるわけではありません。よくある失敗が、「夏休み中に数学を完璧にする!」という目標の立て方です。確かに、数学が苦手であれば夏休み中に数学を重点的に対策した方が良いのですが、数学の全分野の対策を行うには時間が足りなくなってしまいます。数学を対策するのであれば、確率、整数といったように単元を絞った対策を行いましょう。苦手単元をつぶし、大きな失点をしない状態に持っていくことが大切です。
ポイント③夏期講習で多すぎる単元に手をだしすぎない
夏期講習を受講するときに気をつけること、それは、授業をとりすぎることです。これが、その時にわからない問題を質問し、教えてもらえる自習形式の授業や、個別指導であれば学習計画を自分の進み具合に合わせて調整できるため問題ないのですが、予備校の授業ばかりはやるべき課題が決まっているため、消化不良になっていてもやめることができません。
夏期講習のパンフレットを見ていると、あれもこれも受講したくなってしまう方が多いかと思います。しかし、やみくもに授業を受けても予習復習の時間を満足に取ることができず、内容を定着させることが非常に難しくなってしまいます。
ポイント④学習計画は優先順位が高い順に紙に書き、修正があることを前提にしておく
夏期講習を受けすぎる受験生が多いと言及しましたが、例えば、確率、微分積分、力学、電磁気学、波動、熱力学、原子物理全ての夏期講習を受講したとして、それぞれの予習時間、復習時間、通学時間、受講時間、その他今まで取り組んできたものの復習時間を計算してみてください。夏休みは無限ではありません、実現不可能だと気付くと思います。
夏休みにしたいことを紙に書きだし、優先順位が高いものから確実にこなしていきましょう!その時に必要なのが、自己分析です。模試の分野別得点率などを参考に、自分が試験で点数を取ることができない分野をリストアップしましょう。
なお、名古屋講師会本山教室の個別指導では、オーダーメイドカリキュラムは常に修正していきます。というのが、予定をがちがちにきめてしまい、この1週間は絶対に確率を毎日3時間取り組むと決めていても、予定したよりも早く確立をクリアし、対策する必要がなくなることもあるからです。だいたいの方向性を決め、臨機応変に学習計画を修正していくことが最も効果的です。
もし、個別指導を受講しているのであれば、担当の先生には夏にすることは最も効果的になるように、授業の受講時間だけ先に決めて、その中で優先順位が高いものからどんどん進めてほしいと伝えましょう。この日は〇〇をするというふうに全てカリキュラムを組まれてしまうと、理解していないのに次に進んだり、理解しているのにいつまでも同じ単元に取り組んだり、非効率になってしまうためです。
まとめ
今回は、私大医学部受験者が夏休みに効率よく勉強するコツを紹介しました。まとめると、理科に力をいれる、苦手科目でなく苦手単元をつぶす、夏期講習の取りすぎに注意をする、やるべきことの優先順位は決めるが、それぞれのすべきことの勉強時間を固定しない。計画は臨機応変に修正していくの4つでした。受験生の皆さんにとって、有意義な夏休みになることを名古屋講師会本山教室も陰ながら応援しています!
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名古屋講師会は、愛知県名古屋市の本山で個別指導塾を運営しています。
難関国公立2次対策、医学部受験対策、難関私大対策の指導をしています。
合格実績から、偏差値が高い生徒のみ入会可能と思われがちですが、
勉強が苦手な生徒の成績を飛躍的に上げたいという思いから設立された塾であり、
偏差値50以下の受験生の指導にも力をいれています。
対面授業はもちろん、オンライン授業も行っております。
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この記事の監修
名古屋講師会 教務部長浅木真理
大学受験指導歴19年、名古屋講師会創業時より医学部受験、難関大学受験のカリキュラム作成を担当。
数多くの生徒を難関大、医学部に合格させてきた講師会で、学習支援をしてきた受験生とその保護者は1000人超。