※執筆当時のものです。最新版は勉強法・対策で紹介していきます。そちらを参考にしてください。
《英語》
レベル: 標準
問題量: 多い
出題形式: 記述形式とマークシート形式
読解問題3題、会話文1題という構成が2009~2014年度まで続いている。独立した文法問題はなく、読解問題重視である。英文和訳や短めの自由英作文(25語程度)など記述形式の問題もあるが、マークシート形式の問題がメインである。レベルは基本から標準となっており、難しい語彙はあまり見られない。読解問題の文章のテーマは医学、医療、人文科学などが多いが、多岐に渡るためあらゆるジャンルの文章を読んで練習を積むと良い。グラフや表を読み取る読解問題がある点や、英問英答であることなどが特徴的であるが、センターレベルの長文を正確に読む力が身につけば対応できるレベルである。
《数学》
レベル: 標準
問題量: やや多い
出題形式: 記述形式
例年大問4題。微分・積分の出題が多く、特に2008年度からは毎年積分が出題されている。その他の単元としては数列、関数の出題が多い。2011年度からはグラフの図示問題も出題されている。入試典型問題の出題が多いため、『黄チャート』をしっかりとこなし、解法を完璧に理解するまで繰り返し学習しておくと良い。確率はさまざまなパターンの出題が、積分は部分分数分解や絶対値を含む問題が出題されるなど特色のある問題も含まれているため、過去問を演習することで慣れておく必要がある。煩雑な計算を求められることがあり、高速かつ正確に計算する力をつけておく必要がある。自分で勉強している時に「解法が分かったから大丈夫」ではなく、しっかり答えを出す習慣を付ける意識で取り組むと良い。
《化学》
レベル: 標準
問題量: 非常に多い
出題形式: 記述形式とマークシート形式
例年、大問5題。問題レベルは大問全て標準的だが、試験時間に対して問題量が非常に多い。確実に得点できるところから解いていく必要がある。理論分野からは気体の法則、コロイド、化学平衡が頻出。また有機分野の構造決定はほぼ毎年出題されている。構造決定をいかに短時間で正確に解くかが合否の鍵となる。問題レベルは標準のため、日頃から標準レベルの問題集を何度も繰り返し、解くスピードを養っておく必要がある。
《物理》
レベル: やや難
問題量: 標準
出題形式: 記述形式
例年大問3題。力学、電磁気学からそれぞれ1題、熱力学または波動から1題という形式になっている。熱力学の単元からの出題がやや多い。力学からは、運動量、仕事とエネルギー、単振動、電磁気学からは、コンデンサーと直流回路がよく出題される。標準~やや難の問題で構成されている。公式をただ覚えているだけでは高得点は狙えない。日頃の学習で常に、「この問題の時になぜこの公式を使うのか」と考えながら演習を繰り返すと、物理的思考力が身につき、高得点に繋がるだろう。ただ難しい問題から始めるのではなく、まずは標準レベルの問題集を仕上げることが大切である。
《生物》
レベル: やや難
問題量: 多い
出題形式: 記述形式とマークシート形式
2 0 0 8、2 0 0 9 年度は大問9 題、2 0 1 0 年度は大問8 題、2 0 1 1 年は大問6 題、2 0 1 2 年度は大問3 題、2013、2014年度は大問5題。大問数は毎年ばらばらであるが、減少傾向にある。動物の反応、生殖・発生、遺伝からの出題が多く、問題は標準レベルの問題がほとんどである。奇問は見られず、典型的な問題が出題されるが、試験時間に対して問題量が多い。特に文章量が多いという特徴があるため、問題文を速く正確に読み、何を問われているかを読み取る力が必要となる。問題集や過去問を解く際は、時間を計り、時間配分にも気を配って演習に取り組むと良い。典型的な計算問題、論述問題を正確に速く解くことが合格するために重要になる。