帝京大学医学部の傾向と対策
※執筆当時のものです。最新版は勉強法・対策で紹介していきます。そちらを参考にしてください。
目次
《英語》
レベル: 標準
問題量: 標準
出題形式: 記述形式とマークシート形式第1問の読解問題は必須、その後の5題中3題を選択する構成。その5題のうち読解問題が3題、文法・語法問題が2題である。一部記述形式(空所補充)となっているが、ほとんどがマークシート形式の出題となっている。全ての読解問題の文章テーマは、医学、科学系が多くなっている。第1問の読解問題は内容や語彙のレベルが高めではあるが、だからといって設問がそれほど難しいわけではない。設問に関する箇所を重点的に読み、解答できることが重要である。その他の読解問題は比較的読みやすいものになっている。文法・語法問題は標準的なレベルである。
《数学》
レベル: 標準
問題量: 多い
出題形式: 記述形式
必須の小問3題と5題から3題を選択する構成。微分・積分が毎年出題されている。帝京の入試の最も大きな特徴は、数Ⅲが出題範囲外となっていることであり、数学はⅠAⅡBからのみの出題となる。選択問題として、ベクトル、確率、数列、三角比・三角関数などが満遍なく出題されている。必須問題はどれも基本的な問題だが、選択問題は難易度にばらつきがあるため、問題を見てどの問題に手をつけるかを即座に決定できるようにしておく必要がある。難易度はセンターレベル。帝京の入試は6科目から3科目を選択し、3科目で180分という独特の試験時間の設定である。単純に考えれば1科目あたりにかけられる時間は60分となる。この時間に対して出題量は多めである。解答のみを書く空欄補充形式のため、高速かつ正確に計算する力をつけておく必要がある。学習中は、「解法が分かったから大丈夫」ではなく、最後まで計算をして答えを出す訓練をすることが大切である。
《化学》
レベル: 標準
問題量: 多い
出題形式: 記述形式
大問5題中4題を選択する構成。大問1は必須。選択問題の難易度にややばらつきがあるので、問題を見てどの問題を選択するかを即座に決定する必要がある。3科目を180分、1科目あたり60分のため、高速で解き進めていかなければ、時間不足となってしまう。問題のレベルは標準的であり、『重要問題集』のAレベルまでの基本を繰り返し演習することで、高得点を十分狙うことができる。
《物理》
レベル: 標準
問題量: 標準
出題形式: 記述形式
例年大問5題中4題を選択する構成。力学から2題、電磁気学から2題、熱力学と波動のどちらかから1題という構成になっている。力学からは、等加速度運動、運動方程式、万有引力、電磁気学からは、磁場・電磁誘導、波動からは光波がよく出題される。基本~標準レベルの問題がほとんどである。大問にやや難易度のばらつきはあるが、数学・化学ほど大問の選択に神経質になる必要はない。選択に無駄な時間をかけるより問題に集中するほうが得点は伸びるだろう。典型問題が多いため、『良問の風』を使って、公式を自由に使いこなせるよう何度も演習を繰り返すと良い。
《生物》
レベル: 標準
問題量: 標準
出題形式: 記述形式
例年大問5題から4題を選択する形式。動物の反応、生殖・発生、遺伝からの出題が多い。問題は基本~標準レベルの問題が多く、難問はほとんど見られない。まれに生物用語の細かい知識を問われることがあるので、標準レベルの問題集を一冊仕上げてから、教科書や便覧を使い、細かい生物用語の確認をしていく必要がある。重要とされている単語だけでなく欄外に参考として書かれている知識にも目を通しておくと良い。合格するためには高得点が必要となるので典型的な計算問題を正確に速く解くことも重要になるだろう。
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この記事の監修
名古屋講師会 教務部長浅木真理
大学受験指導歴19年、名古屋講師会創業時より医学部受験、難関大学受験のカリキュラム作成を担当。
数多くの生徒を難関大、医学部に合格させてきた講師会で、学習支援をしてきた受験生とその保護者は1000人超。