埼玉医科大学の傾向と対策
※執筆当時のものです。最新版は勉強法・対策で紹介していきます。そちらを参考にしてください。
目次
《英語》
レベル: 標準
問題量: 多い
出題形式: マークシート形式
文法・語法問題と短めの文章の読解問題がそれぞれ多量に出題される点が特徴的である。2014年度は読解量は少し減ったため、前年に比べると読みやすくなった。全体的な難易度レベルは標準的である。英文のテーマは偏りがなく多岐にわたるため、医学・医療系の英文のテーマだけでなく日常生活、言語、政治、物語など幅広いテーマの英文に慣れておく必要がある。読解問題ではグラフを読み取る問題やビジュアル問題が2012~2014年度で出題されている。多量の設問を処理していくスピードと集中力を保つためには、センターレベルの英文をスラスラと読めるレベルまで力をつけておく必要がある。
《数学》
レベル: 標準
問題量: 標準
出題形式: マークシート形式
大問4題。うち1題は小問集合。微分・積分、三角関数、確率、ベクトルが多く出題されている。直接の出題はないが、三角形・多面体・円・球など平面図形・空間図形の基本的知識を必要とする問題がよく見られる。問題には特色があり、過去に出題された問題も若干形式を変えて出題されることがあるため、過去問演習は特に埼玉医科を受験する際には有効である。問題レベルとしては標準レベルであるため、公式・定理をただ暗記するのではなく、原理を理解することで根本的な考え方をしっかりと身につけると高得点が狙える。マークシート形式のため、高速かつ正確に計算する力をつけておく必要がある。自分で勉強している時に「解法が分かったから大丈夫」ではなく、答えを出すところまで取り組む必要がある。計算は、図形やグラフを正確に書くことで短縮できることもあるので、問題集の別解も積極的に取り入れると良い。
《化学》
レベル: やや難
問題量: 多い
出題形式: マークシート形式
2009年度は大問3題。2011年度は大問5題。2010、2012~2014年度は大問4題。理論分野からは、熱化学、気体、化学平衡がよく出題されている。無機分野からは満遍なく基本的な問題が出題されている。有機分野では、やや難の問題が出題されることが多い。構造決定だけでなく、油脂、天然高分子から細かい知識を聞かれることも多いので、基本知識を覚えてから、教科書の欄外まで目を通しておく必要がある。全体的に問題量が多いため、センター試験の過去問などを使い、制限時間を短く設定して、日頃から高速で解く練習をしておくことが重要である。
《物理》
レベル: 標準
問題量: 標準
出題形式: マークシート形式
例年大問3題。力学、電磁気学、熱力学、原子から出題されている。原子は2014年度は出題されなかったが、2013年度までは必ず出題されていたことを考えると、今後の出題も予想されるためしっかりと対策しておきたい。力学からは、運動量と単振動が、電磁気学からは、コンデンサーと直流回路がよく出題されている。全体的に問題の難易度は標準的であるが、計算問題が多い。計算問題を高速で正確にこなせるかが合否の分かれ道となる。標準レベルの問題集を仕上げ、基礎をしっかりと身につけてから過去問を使って演習を繰り返し計算力を上げておくと良い。
《生物》
レベル: 標準
問題量: 標準
出題形式: マークシート形式
例年大問4題。動物の反応、タンパク質、遺伝からの出題が多い。問題は、基本~標準レベルがほとんどであり、難問はほとんど見られない。基本問題の取りこぼしが命取りとなる。まずは標準レベルの問題集を一冊しっかりと仕上げること。複雑な計算問題や論述問題がない代わりに、わかりにくい実験問題が出題されることがあるが、日頃からしっかりと基礎を学習しておけば十分に対応できる。余裕があれば、教科書や便覧を使って細かい生物用語の確認し、重要とされている単語だけでなく欄外に参考として書かれている知識にも目を通しておくと良い。
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この記事の監修
名古屋講師会 教務部長浅木真理
大学受験指導歴19年、名古屋講師会創業時より医学部受験、難関大学受験のカリキュラム作成を担当。
数多くの生徒を難関大、医学部に合格させてきた講師会で、学習支援をしてきた受験生とその保護者は1000人超。