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第12章 問題集、参考書、ノートの効果的な活用法【大学受験英語の戦略と勉強法】

★問題集、参考書の選び方

参考書、問題集を選ぶ時にはまず、「何のために使う?」を最初に考える。
これが大切。
参考書、問題集はあくまで道具。
目的を考えてうまく使う必要があります。
例えば英語で点をとるために参考書、問題集を買う時、
英語で点をとるには?→英語は長文の配点が高い→長文で高得点をとるには?→長文読解用英文法をしっかりマスターする!というふうに考えます。
そして、長文読解用英文法をマスターしてから、単語→熟語→構文暗記の順番に勉強するのが僕の考えです。
つまり、英語で高得点を取るためには、まず、長文読解用英文法を勉強します。
(ここで言う長文読解用英文法とは、基本になる文法で、ネクステージや即ゼミなどで勉強する文法問題用のものとは違います。この2つの文法は種類は違いますが、長文読解用の基本文法ができていなければ、ネクステージや即ゼミに挑戦するのは不可能です。まず、長文読解用の文法をみにつけてください。)
そのために、長文読解用英文法の問題集と参考書を購入します。
長文読解用英文法がしっかりと固まってきて、単語、熟語、構文暗記にも手がつけられる状態になってから、そのためのものを購入します。

これは英語以外の科目の問題集、参考書を選ぶ時も同じです。
何のために、どの問題集、参考書が必要かを考えてから選ぶ。
やみくもに手当たりしだい、たくさん参考書を買わない。
文法の参考書だけで5冊も6冊も買う生徒がいます。
そんなにたくさん買う必要はありません。

★問題集、参考書は塾、予備校のオリジナルテキストが一番いい?

僕は参考書も問題集もオリジナルテキストを作っています。
手間もかけて内容にも自信があります。
だから、「うちのオリジナルテキストを持っていないと、正直、合格は遠のきます。」といいたいところですが、残念ながら(笑)そんなことはありません。
本当は立場上、「うちのテキストは最高!これで勉強しないと落ちる!」ぐらい言ったほうが良いのかもしれませんが・・・。

関西の予備校で教えていたときのことですが、授業は必ず、その予備校のオリジナルテキストを使って教えなくてはいけませんでした。

それは、予備校が自分のところのオリジナルテキストを売りにしていたから。
生徒を集めるために。
生徒のためではなく、予備校のために。

また、いくつかの予備校のテキスト作成に携わって思ったことが、市販のものより優れている予備校、塾のテキストというものはまずありません。
素晴らしいテキストができれば、全国の書店で大々的に販売したほうが利益になるので当然といえば当然ですが。
市販のテキストは、多くの有名講師、大学教授が執筆しています。
会社も良いテキストを作るために研究を重ね、莫大な予算を組んでいます。
だから、進学塾、予備校のオリジナルテキストの方が市販のものより優れているということは、無いなのです。

たとえば、英文法ファイナル(桐原書店)という問題集がありますが、正直、僕が何十年かかっても、これより素晴らしい英文法の問題集を作ることはできないと思います。
僕は、テキストは市販のものとうちのオリジナルのものを、両方、うまく使うことを生徒に勧めています。
所詮、道具なんだからいいところだけとったらいいんです。
本来、予備校、塾がするべきことは、
一番効果的な問題集の使い方、勉強の仕方を生徒に教えることであって、
オリジナルテキストをつくることではありません。
だから、市販のものもよいものはガンガン生徒にすすめています。

もちろん、塾、予備校に行ってない人は、市販のものだけで受験まで充分に対応できます。
英語の勉強法のところで紹介しているおすすめの問題集は、「絶対にこんなのおれには作れん。」と思う問題集ばかりです。
しかもマニアックなものを極力排除して、メジャーなものばかりを紹介しました。

紹介するような素晴らしいものが一方で、書店には、「これやったらおれがつくったほうが・・」というものもあります。
いや、結構ありますね。
市販のテキストは、種類がたくさんあるので選ぶのが大変です。
この本で紹介しているものから選べば、まず、失敗はありません。
参考にしてください。

★最初にするべき問題集

少しだけど、やる気が湧いてきた。
それでは、ハイレベル問題集に挑戦してみよう。
ハイレベル問題集にとりかかる→難しい・・・
→分からない→やる気がなくなる

せっかく湧いてきた少しのやる気が逃げてしまいます。
問題集は、学校や塾、予備校の先生に説明をされてから解いてみて、その時に80%以上できるもの、
これぐらいのレベルのものを選びます。
少し簡単すぎるかな・・・ぐらいのテキストから始めるのが、ベストです。
僕の生徒には、高校3年生でも中学2年生、3年生の問題集からやってもらうことがよくあります。
どうしても、最初の1ヶ月ぐらいは、これが一番近道だということが信じられない生徒もいます。
でも1ヶ月すれば自分で実力がついてきたことがわかってきます。
基礎が無い発展はありません。一番の近道は基本を固めることです。

僕は生徒を教える時に、【最終的に、僕の力が必要無いところにたどり着くこと】、【僕のところにこなくてもいいいようになること】が理想だと考えています。
そこまで行き着けば、一直線にゴールまで進むだけです。

生徒が1人で自習ができるこの状態にまで持っていくには、基礎から勉強させるのが一番近道です。。
これを読んでいる高校3年生も、焦らずに、基礎から、しっかりと固めるべきです。
偏差値55以下なら、中学3年生からやり直した方が英語の偏差値は早く上がります。

★志望校対策のために赤本を勉強して実力が上がる?

受験勉強は、実力をつけるための勉強が95%、
そこからの5%が志望校別の対策です。
実力があればどんな問題でも解けます。
本当の実力をつけるためにすることは日本全国どこでも同じです。
僕は、神戸と名古屋で教える内容が変わることは全くありません。
当たり前です。

センター対策、○○大学対策という予備校の授業は、あくまで、本当の実力をつけてからのおまけです。
○○大学対策をうける→劇的に○○大学の問題ができるようになった!
なんてことは残念ながらありません。
もしそんなことがあるなら、極論を言えば、高3の秋から東大の受験勉強を始めても間に合うことになります。

僕のところでも、もちろん志望校別対策はおこないます。
ただし、あくまでも重要なことが理解できていて、志望校対策が必要な大学を受験する生徒のみに受けてもらいます。
志望校対策を絶対に受けたほうがいいのは、私立では、早稲田、慶応(特にSFC)、上智、この3校ぐらいです。

それ以外の大学を受験する場合、特に志望校対策は必要ありません。やるべきことはどこの大学を受ける場合でも同じです。

★赤本の使い方―優先順位をつけて、弱点を分析する

赤本を解くときは、昨年度のものだけを解いて、念入りに問題をチェック、分析、自分がどこが弱いのかを知ることが大切。
わざわざ過去数年分も解く必要はありません。
過去問題はあくまで過去のもの。同じ問題が出題されることはまずありません。
傾向を知るために、1年前のものを解くだけで充分です。
そしてこの1年前のものをできるだけ早いうちに目を通し、(このときは解かないでください。)できれば1年前ぐらいに傾向をつかみます。
勉強がある程度のってきてから、スイッチが入ってから、だいたい入試の半年前ぐらいに解いて、自分の弱点を冷静に分析します。
過去問はそんなふうに使います。
直前に解くのではなく、弱点を知るために、弱点を知ってから、対策を講じることができる時期に解きます。
赤本を使うのはこの2回だけです。

★問題集、プリント、ノートの使い方

問題集を解くとき、答えは必ず問題集に直接書き込む。
もしくは、問題集をコピーしたものに書き込む。これは絶対です。
ノートには書かないでください。
ノートに書く人は「復習のために」と考えているのでしょうが、逆効果です。
ノートに書くと、テキストの問題とノートに、交互に目を通さないといけないので、頭に入りません。自分でやってみて、比較すれば分かります。
また、演習用に、何回も繰り返してできるように、同じ問題集を2冊、3冊買うのもお勧めです。コピー機が家にあるのであれば活用してください。

そして、いらないプリントはどんどん捨てていきましょう。
こういうものはためていても意味がありません。
理解していない問題を、既に一度学習した大量の演習用のプリントから毎回探していては、それだけで時間がかかってしまいます。
そして、時間をかけて探すだけで勉強が嫌になります。
そうならないために、プリントをどんどん捨ててもいいように、
復習が必要な問題をまとめた、自分だけの間違いノートを作っていきます。
ちなみに、僕の授業ではノートは一切使いません。
説明は全てテキストに直接書きこんでもらいます。
ノートを使うのは、家で自分1人で勉強するとき、自分専用の間違いノートを作るときだけ。
授業でノートをとってもらうことはありませんが、自分で勉強するときは必ず、自分専用の間違いノートを作ってもらっています。
僕の授業を受ける生徒にはこれを徹底させています。
生徒にとって最高のテキストになるからです。
間違いノートには、プリントで間違った問題、問題集で何回やっても間違う問題、自分があまり理解していないと思う問題の情報を書いて、自分の弱点となっている情報を集めます。
問題ごとすべて書いても、ポイントだけを書いても、どちらでもかまいません。
書き方は自由です。
自分が後で勉強しやすいように、自分なりの間違いノートを作成してください。
また、このノートを作るために、問題集を解く時には、何回解いても間違える問題の番号に印をつけます。

間違いノートを作るときに注意することがあります。
ノートの切り貼りや、ノート作りは勉強時間ではありません。
まして、教科書、参考書を写すなんて全く意味がありません。
自習室に通うだけで、正しいやりかたでしていない勉強と同じです。
間違いノートに集められた情報を覚える作業が、本当の勉強。
間違いノート(自分だけの最高のテキスト)を何度もする。
これが大切。

その時は、じっくり考えずに速く考えていきます。
特に、基本事項を身につける段階にいる偏差値55までの生徒は、速く問題を解くことが大切。
単語や熟語の暗記などは何十回も繰り返す。
これは、忘れて当たり前。
東大に合格した生徒でも、一度暗記した単語、熟語を当たり前のように忘れます。
忘れても気にしない、落ち込まない。これが大切です。

僕は情報を集約するために間違いノートを作ることをすすめていますが、和田秀樹先生は情報カードを作ることをすすめています。
詳しくは、和田秀樹先生の本に書かれているので、興味のある人は読んでみてください。

さて、次の章からは、具体的な勉強方法について教えていきます。もちろん、実際に僕の授業で行われていることを書いていきます。

続きはこちら:第十三章 1時間の勉強で3時間の効果!

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この記事の監修

 名古屋講師会_浅木真里

名古屋講師会 教務部長浅木真理

大学受験指導歴19年、名古屋講師会創業時より医学部受験、難関大学受験のカリキュラム作成を担当。
数多くの生徒を難関大、医学部に合格させてきた講師会で、学習支援をしてきた受験生とその保護者は1000人超。

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